ウナボンの泣き泣き日記

ウナボンの泣き泣き日記

4.ガンかよ

☆ガンかよ☆

そして26歳の秋、いつものようにK病院へ行き検査結果を待っていた。
先生に呼ばれると何かいつもと違う雰囲気。
「実は良性のものと言えなくなりました・・・」
静かに先生は言った。
私は瞬時に‘良性じゃない→悪性→ガン’と回路がつながり
「って事は、ガンですか?」
と聞き返した。
「そういう事です」
先生また静かに言う。続いて
「今まで血液検査でCA19-9という数値をみてきた訳なんですが、今回正常値をはるかに越えているのです。
 でも体調が悪くてもこのような結果になるので、もう一度検査してみましょう」
と言われた。数値は正確には覚えてないが、とにかく正常値の10倍くらいだったと思う。
仕方ないので次回の検査結果を待つしかないのだが
‘『ガン』ってこんなに簡単に本人に告知しちゃうワケ?
 ドラマみたいにまず家族が先生に呼ばれて「先生!あの子を助けてください!」
 と泣きついたりするんじゃないの?’
と、そのギャップが気になっていた。

数日後、再検査の結果が出た。今度は正常値の50倍ほど。悪化している。
先生は慌てて外科を紹介してくださった。
何でもすい臓が悪くてもこの数値に影響するとの事。
でも私、すい臓はノーマークだったので身体の何処にすい臓があるのか、さっぱりわからない。
とにかくすい臓の検査手続きをする為、同じ病院内の外科へ行った。

***** 5.すい臓かよ へ続く *****


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